ふるさと納税って最近聞くけど、よくわからないと思っていませんか。
「お得らしいけど、なんだか面倒そう」
僕自身もそう感じて、ずっとスルーしていました。
それでも、2021年に初めて「ふるさと納税」を利用してみました。
その結果として
- なにがどうお得なのか
- 実際にいくらくらい得したのか
- その注意点
など感じたことを書いていきます。
正直、思った以上に簡単で「もっと早くやればよかった」という感想です。
個人的にはやったほうがお得というよりは、やらない方が損だと感じました。
ふるさと納税のやり方自体も簡単なので、その方法も合わせて書いていきます。
賢く節約する方法を学べば自由な生活に一歩近づきます。
ぜひ参考にして節約に役立てて、自由な生活を手にしましょう。
ふるさと納税をすると
ふるさと納税をするとどのような利点があるのか。
それは以下の通りです。
- 翌年の税金が、ふるさと納税した金額によって引かれる
- 返礼品がもらえる
- 自分の応援したい自治体に納税できる
ここまでは知っている方も多いと思います。
でも実際にやってみないと、なにがどうなるかイメージしづらいと思います。
ひとつずつ紹介していきます。
住民税の先払い
「ふるさと納税をすると住民税や所得税が引かれるらしいけど、なにがどうなるの?」
とぼくも思っていました。
やってみてわかりましたが、簡単に言ってしまえば
ふるさと納税は住民税の先払い!
ということでした。
住民税が安くなるということではなく、あくまでも先払いしているだけです。
実際に住民税の通知書の画像などをお見せしていきます。
5万円をふるさと納税すると
実際にふるさと納税をした場合なにがどうなるのか。
僕の場合、2021年に合計53,000円をふるさと納税で寄付しました。
ここから自己負担額2000円を差し引いた額=51000円が、2022年に支払う住民税から引かれるはず。
住民税通知書を確認してみましょう。
下の方の「寄付金税額控除等」の部分に、親切にも記載してくれていました。
市民税30,601円
県民税20,401円
=51,002円が住民税から引かれる
控除額は51,000円と思っていましたが2円得してる…?
とりあえず、ちゃんと控除してくれる様子です。
ちなみにこの「摘要欄」に記載してくれる自治体とそうでない自治体があるようです。
ともあれ、僕としてはちゃんと引いてくれればいいです。
具体的に住民税がどうなっているのかも見てみましょう。
昨年の通知書が手元になかったのですが、このようになっています。
2022年4月の住民税
→ 18,400円(ふるさと納税以前)
2022年6月の住民税
→ 14,300円(ふるさと納税以後)
2022年7月以降の住民税
→ 13,400円
月当たり 約5,000円 ほどの差
※住民税は所得によっても変化するので、昨年と全く同じになるわけではない
よく見ると、昨年との差額が合計51,000円以上でていますね。
これは僕自身の収入が少し下がっているから。
税額が下がっているのは、ふるさと納税だけの効果ではないので注意してください。
とはいえ、50,000円程度はしっかり引いてくれています。
厳密に言えば先払いしただけなのですが、なんかちょっと得した気分です。
ふるさと納税には上限がある
ふるさと納税にはその人の状況によって上限金額が変わります。
- 年収
- 家族構成
- 住宅ローン控除の有無
- 医療費控除の有無 など
各サイトに簡易チェッカーがあるので使用してみてください。
外部リンク:ふるさと納税控除上限額シミュレーションのご案内(さとふる)
ぼくの場合は
年収 約450万円
家族構成 独身
→上限金額 52,000円
となりました。
僕の納税金額は53,000円だったので、上限金額より1000円オーバーしていました。
でも、その分もちゃんと引いてくれてましたね。
我が自治体ありがとう。
ちなみになぜ上限オーバーしたかは、きっちり調整しきれなかっただけ。
基本的には上限を超えた分は無駄になるそうです。
自分の条件はしっかり確認しておきたいところです。
先払いでなぜお得?
ここで疑問になるのが
「先払いしただけなら、別にお得じゃないのでは?」
ということですよね。
その通りで先払いになるなら、むしろちょっと生活圧迫されるだけです。
じゃあなにがお得かと言うと、それが「返礼品」ってなわけです。
では返礼品について詳しく見ていきましょう。
早速ふるさと納税をやってみようという方は「ふるさと納税のやり方」までジャンプしてください。
返礼品
先払いしただけでは、なにも特はありません。
返礼品をもらえるから、実質減税なんです!
返礼品がなかった場合、住民税をただ支払って終わりですからね。
では実際、どれくらいお得なのでしょうか?
還元率30%ルール
まず還元率について確認しておきましょう。
2019年にふるさと納税の返礼品についての還元率が、上限30%までと設定されました。
それまでに競争が激化し、1万円寄付で1万円分の返礼品がもらえる状況に「待った」をかけたわけですね。
このタイミングでAmazonギフトカードなどを、返礼品にすることもできなくなりました。
ふるさと納税で現金がもらえるとした「キャッシュふる」というサービスも、開始2日で停止されるなどしましたね。
まずは還元率について理解しましょう。
還元率の上限30%ということは
「10,000円寄付したら、3,000円分の返礼品がもらえるということか」
と思ったとはずですが、これは少し違います。
ふるさと納税はもっとお得です。
仕入れ値で30%
ふるさと納税の還元率30%とは、仕入れ値に対して30%となります。
10,000円の寄付金に対して、仕入れ値が3,000円であればいいわけです。
普通に買えば5,000円くらいする品物でも、仕入れ値が3,000円なら、寄付金10,000円でいいということ。
この場合は実質、10,000円の寄付で5,000円の品物がもらえるということです。
これだけでもかなりお得なことが分かります。
専門サイトを見てもらえばわかりますが、還元率には返礼品によってかなり差があります。
同じ10,000円なのに、すごく豪華なものがもらえたり、そうでもなかったり。
これは各自治体が設定していますので、言い値で寄付するしかないです。
ということは、なるべく還元率の良いものを選んだ方が賢い選択と言えます。
ふるさと納税ではお肉、お米、海産物などが人気です。
これは地元であれば仕入れを抑えることができるため、還元率がいいんです。
普通に買うと高く付きますが、ふるさと納税だとお得にもらえる。
だから人気が高まるという仕組みですね。
こうやって見ると、皆さんよく考えて寄付しているんですね。
実際いくらお得なのか
このように還元率で考えることで、実質いくら減税になっているのかが分かります。
すでに説明したとおり、返礼品によってその還元率は変わります。
仮に52,000円寄付して、トータル還元率50%だったとしましょう。
この場合どうなるか、図にしてみました。
寄附金額 52,000円
自己負担額 2,000円
返礼品金額 25,000円
25,000円−2,000円
=23,000円お得!
(仮に実質還元率50%とした場合)
このように考えると実質的に、住民税から23,000円が引かれたと言えます。
この還元率はあくまで仮の設定なので、返礼品の種類によって数字は全く変わってきます。
それでもなにも貰わないより、もらった方が絶対に得しますよね。
お金持ちほど得している
ふるさと納税は所得が上がるほど、寄附上限が上がって行きます。
上限が変わっても、自己負担額は2,000円のまま変わりません。
これはどういうことか、おわかりいただけるでしょうか…?
ふるさと納税はお金持ちになればなるほど、得するシステムだということです。
仮に 、寄附上限10万円で還元率50%なら
実質 年間 約50,000円 の減税と言える
お金持ちほど、こういう得するシステムを賢く使って節税しています。
必死に働いたのに、その給料を高い税金にもっていかれていませんか?
「少額だから、別にいいや」
と思ってふるさと納税を使わないでいるのは、相対的に損をし続けているのと同じなのです。
そうやって格差はじわじわ広がって、現代の格差社会に至ります。
自由な生活を手にするために、今できることから始めるべき。
個人的にはそう考えて、ふるさと納税を始めました。
おすすめ返礼品
では実際にどんな返礼品を頼むのが良いのでしょうか?
「還元率がいいのは分かったけど別に贅沢品は要らない」
という方もいるでしょうか。
たしかに還元率がどれだけ良くても不要なものをもらっても意味がありません。
僕もあまり贅沢品に惹かれないタイプで、高級肉など見せられても「美味しそう」より「なんか高そう」が勝ってしまいます。
そこで僕と同じように
「贅沢品にはあまり興味がない」
「もっと実用的に使いたい」
と思っている人に向けて、個人的におすすめ返礼品を紹介します。
本当にいろいろな返礼品がありますので、一回サイトを覗いてみるのをおすすめします。
日用品
【ふるさと納税】おやまくま春夏秋冬ボックスティッシュ 60箱(5箱入り×12セット)(1箱150組(300枚))【1093660】
まずおすすめしたいのが日用品です。
ティッシュペーパー、トイレットペーパーなどは生活必需品ですよね。
そういったものも、ふるさと納税にちゃんとあります。
それに紙製品を買ってくるのってかさばるし、意外と重たいし、結構大変じゃないですか?
それをネットショッピングのように、自宅までまとめて届けてくれるのはとっても楽ですよ。
また日用品なら生鮮食品のように、痛む心配もありません。
還元率で考えるとそこまで良くないのですが、かなり利点がありますね。
ただ1ケースまるっと届くと、置き場所に困ることになります。
スペースは確保しましょう。
お米
【ふるさと納税】米 18kg ひのひかり 精米 【生産者応援】今だけ5kg増量中 令和3年産 6kg×3袋 熊本県産 白米 速攻出荷 《7-14営業日以内に順次出荷(土日祝除く)》緊急支援企画 緊急支援 緊急 支援 お米 コメ 15kg 以上 20kg 以下 大容量 国産 10000円
続いておすすめしたいのがお米です。
贅沢品は食べなくても、やっぱりお米は食べますよね。
お米も重たくて、買ってくるのが大変ですし、届けてもらえるとうれしいです。
また還元率も高い傾向にあるので、その点でもおすすめできます。
サイトを見ても、お米は人気の返礼品。
ただ届くのが遅くなることがありますので、その点には注意しましょう。
お米に限らず農産物は収穫時期があります。
そういったものは2、3ヵ月届かないことがよくあります。
忘れた頃に届いて少し困ったりもしますね。
発送時期についての注意書きはよく確認しましょう。
プレゼント用に使う
自分で使うことにお金をかけない人でも、プレゼントなら多少の出費は仕方ないという人多いです。
そういう方はふるさと納税で、探してみるのも手だと思います。
ちょっといいお菓子だったり
【ふるさと納税】シュークリーム【最大6か月待ち】かみのやまシュー 6個 お菓子 おやつ デザート スイーツ スウィーツ 洋菓子 小分け 一人暮らし 少人数 お取り寄せグルメ 3000円 冷凍配送 山形県 0048-2209
ちょっといいお酒だったり
【ふるさと納税】【限定1,000本生産】獺祭三割九分ふじた 【お酒・日本酒・純米大吟醸酒】 お届け:2022年10月より順次発送
お仕事道具や、身につけるもの
【ふるさと納税】 ネクタイ 日本製 FUJI シルク 高級 上品 スーツ ネイビー グリーン 富士山 郡内織物 シルクネクタイ 国産 メンズ おしゃれ プレゼント 父の日 ギフト 男性
なんでもあるので、ぜひ探してみてください。
プレゼントなら納得してお金も使えますし、選ぶのも楽しいですよね。
ふるさと納税のやり方
ここまで読んでふるさと納税に興味を持ったなら、実際にやってみましょう。
方法はとても簡単です。
- 上限金額を調べる
- ふるさと納税サイト(アプリ)で寄附する
- 申請する
上限金額を調べる
まずは自身の年収などの条件から上限金額を調べましょう。
すでに紹介しましたが、家族構成などによっても変わってきます。
こちらのサイトで簡単に調べることができますので、一度確認してみましょう。
外部リンク:ふるさと納税控除上限額シミュレーションのご案内(さとふる)
上限金額以上に寄附してしまうと控除が受けられない場合があります。
また、上限に達しない寄附金額ではもったいないです。
まずは、きっちり調べておきましょう。
ふるさと納税サイト(アプリ)で寄付する
上限金額が分かったら、実際に寄附していきます。
寄附は各ふるさと納税サイトで簡単にできます。
今は専門サイトがいっぱいあるので、どれがいいのかわからないですよね。
僕の場合は2つ使用しました。
さとふる:
WEBでふるさと納税!さとふる楽天ふるさと納税:
日本最大級ショッピングサイト!お買い物なら楽天市場初めて使用する方には「さとふる」がおすすめです。
ふるさと納税についての説明が丁寧で、初心者にもわかりやすい設計になっていると思います。
もう一つ使ったサイトは「楽天ふるさと納税」です。
ふるさと納税に対しても楽天ポイントが付くことから、人気があります。
楽天市場をよく利用する方にはおすすめですね。
ただ正直どこのサイトでも、選べるものは大差ないです。
自分の使いやすいところを選んでください。
利用方法
利用方法はいたって簡単で、ネットショッピングの要領で注文するだけです。
返礼品を選び、カートに入れて、手続きへと進みます。
そこで個人情報を入力して完了です。
入金はクレジット払いが一般的ですね。
この際に自分が住民税を収める自治体の住所を設定しましょう。
そうしないと後からややこしくなる可能性があります。
あとは返礼品が届くのを待つだけ。
たったこれだけなんです。
申請する
返礼品をもらって終了ではありません。
忘れず申請を行いましょう。
これには大きく2つの方法があります。
- 確定申告
- ワンストップ特例制度
このどちらかです。
確定申告はいわずもがなですので割愛します。
ここでは耳馴染みのない「ワンストップ特例制度」とはどんなものか解説します。
ワンストップ特例制度
ワンストップ特例制度と聞くと、
「なんかとても難しそう…」
と思ってしまいますよね。
安心してください。
これはむしろ簡単に「ふるさと納税」を使えるようにしたシステムです。
条件が当てはまるなら、簡単なワンストップ特例制度を使うことをおすすめします。
その条件とは
- もともと確定申告の必要のない給与所得者であること
- 年間の寄付先が5自治体以内であること
この2つです。
いわゆる普通の会社員で、寄付先が5自治体以内に収まっていればワンストップ特例制度が使えるということです。
申請書を書いて自治体に送れば、あとは勝手にやってくれるのでとても簡単です。
申請書は名前、マイナンバーを記入し、チェックボックスに2箇所ほどチェックを入れるだけ。
あとはマイナンバーカードのコピーなどを貼り付け、郵送して完了です。
このときのためにマイナンバーカードがあると便利ですね。
運転免許証などでも代用できますが、マイナンバーカードのほうがなにかと簡単です。
文章だと少し分かりづらいですが、実際やってみると
「本当にこれだけ…?」
と思うくらい簡単でした。
使えるなら「ワンストップ特例制度」を使っていきましょう。
ふるさと納税のデメリット・注意点
最後にふるさと納税のデメリットや注意点をお伝えします。
すでに書いたことも含まれますが、これらの点には気をつけましょう。
上限金額を超えて寄付すると、無駄になる
繰り返しになりますが、上限金額は超えないようにしましょう。
節税を目的にしているのに、無駄にしては本末転倒です。
とはいえ様々な返礼品を組み合わせることになるので、多少の誤差は出るかもしれませんね。
このあたりの対応も自治体によるそうです。
寄付期間内に受理されないと無駄になる
ふるさと納税には年毎に受理されるため、期限があります。
2022年内に行うなら、12月31日までに申込みを完了させるということです。
期限を超えての申し込みでは、受理されないと無駄になる可能性があります。
期間に余裕を持って申し込みをしたいところですね。
返礼品の発送が遅れることがある
これも繰り返しになりますが、返礼品の発送が遅れることがあります。
農産物などは収穫後の発送となっていることも多いです。
発送時期はよく確認しておきましょう。
そうしないと忘れたころに届いて、無駄に場所をとってしまったりします。
初年度は先払いの二重取りで家計を圧迫しがち
ふるさと納税は実質的に住民税を先払いします。
そうすると、初年度はその年の住民税と翌年の住民税(の一部)を二重で払っていることになります。
家計を圧迫してくるので、計画的に寄付していく必要があります。
「年末にまとめてどーん」みたいなやり方はおすすめできません。
早めに行って余裕のある運用をしましょう。
まとめ
以上、ふるさと納税についての記事でした。
年収450万円で5万円を寄付した場合
2022年4月の住民税 18,400円(ふるさと納税以前)
2022年6月の住民税 14,300円(ふるさと納税以後)
2022年7月以降の住民税 13,400円
月当たり 約5,000円 ほどの差
このような結果になりました。
チート級にお得な制度で、一部では「税金のバグ」とまで言われているふるさと納税。
そんな制度を使わないのは損だと思います。
ぜひ賢く節税して、自由な生活に近づきましょう。
【余談】
一番高い返礼品はなんなのか調べてみました。
【ふるさと納税】多目的防災シェルター「AEGIS」(イージス)【モデルA6】
こちら寄附金額は200,000,000円だそうです。
これはネタ的なものなんでしょうが、このように本当になんでもあります。
ぜひサイトだけでも覗いてみてくださいね。
この他にも節約について書いた記事がありますので、興味があれば参考にしてください。
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