HSS型HSPはギャンブル依存になりやすい?パチンコ店員の目線から考察

HSPだとパチンコ店が苦手だという情報をよく目にします。

繊細な感性を持つHSPさんに、苦手とする要素が多いためです。

例えば…

  • 大きな音
  • 強い光
  • 人の多さ

確かにそういった部分を、辛いと感じるHSPさんには向いていなさそうです。

ではHSPの人でパチンコを楽しむ人は存在しないのでしょうか?

パチンコ店員の目線から見て、決してそんなことはないと思います。

また私自身HSPですが、学生時代はかなりの頻度でパチンコに行っていました。


この記事を読んでいる方の中には、自分のことをHSPと感じている方が多いかと思います。

調べていると「パチンコは苦手」という情報に行き当たりますよね。

もし、あなたがパチンコユーザーHSPなら

「自分はHSPだと思ったけど、勘違いなのか?」と感じたはずです。

安心してください。

HSPでパチンコを楽しんでいる人も相当数存在するはずです。

HSPの人はパチンコ依存にも陥りやすいのではないかと個人的には考えています。


事前に明記しますが、私自身は精神科医などの専門家ではありません。

ここで述べられていることはあくまで個人の推察の域を出ません。

しかしパチンコ店員の目線や自身の経験から感じたことが大いにあります。

そんな僕が、HSPとパチンコの関係性を考察します。

この記事は…

こんな人におすすめ
  • HSPでパチンコをやる人なんていないの?と不安に感じた人
  • HSPでパチンコにのめり込み気味の人
  • HSPがパチンコをやるとどうなるのか疑問に感じた人


HSPはパチンコにはまりやすい?

結論から言って、HSPとパチンコの関係は以下のように二極化しやすいと考えています。

  1. 光や音が苦手なのでパチンコ店に全く寄り付かない人
  2. その生きづらさの開放を求めてパチンコにハマってしまう人

このように対応が分かれてくると考えます。

もちろんそれ以外に「適度に楽しんでいる人」というのも多く存在するはずです。

全く寄り付かない人については特に言及することもありません。

この記事では特にハマってしまう人について詳しく解説します。

これは先に述べた通り、あくまで一般人の仮説・推測の域を出ない一個人の意見です。

それは念頭においてください。

しかしそう考えるのには根拠があります。

それを現場の目で感じたこと、自身の経験などからお伝えしていきます。


発達障害とギャンブル依存


なぜHSPだとパチンコにハマってしまいやすいと考えたのか。

そう考えるのには理由があります。

それは以下のように推測されるからです。

  1. HSPはASDやADHDに近い特性がある
  2. ASD、ADHDはギャンブル依存に陥りやすい
  3. 相関的にHSPもギャンブル依存に陥りやすい

僕自身も学生時代にかなりのめり込んだ時期がありました。

その経験からもHSPはのめり込みやすいと感じます。

パチンコにハマっている状態が度を超えると「ギャンブル障害」となります。

生活に支障を来し、借金を重ねてパチンコなどをしているという状態を指します。

ギャンブル障害とまでは至らずとも、その手前の状態というのもあります。

その行動にやや問題があり人間関係が崩れてかけているなどです。

問題があるラインを超えることを、ここでは「ハマっている状態」としています。

それでは一つずつ解説していきます。


HSPとASD、ADHD

HSPはASD、ADHDに近い特性があります。

まずASD、ADHDとはなんでしょうか。

ASDとは
  • 自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群のこと
  • 他人とのやりとりが上手く出来ないといった特徴がある
ADHDとは
  • 注意欠如多動性障害のこと
  • 不注意、落ち着きのなさといったことに特徴がある

どちらも脳の機能の偏りによって起こるものと考えられており、総じて「発達障害」と分類されるものです。


対してHSPは、生まれ持っての特性であり何らかの機能障害といったものではありません。

このようにHSPとASD、ADHDは明確に区別されています。

しかし、その特性だけを見ると似ているところがあります。

例えば…

  • 外部からの刺激に強く反応する
  • 対人関係が苦手で1人を好む
  • 過去の嫌な事を考えてイライラしたり落ち込んだりする

これらの特性はHSPとASD、ADHDなどに共通して見られる特徴です。

近い特性があるため、HSPの人が過去にASDとして診断されたこともあった程です。

HSPと発達障害の関係性については、以下のサイトをご覧ください。


外部リンク:HSPと発達障害や適応障害の違いとは?(恩賜財団 済生会)


発達障害とギャンブル依存

発達障害とギャンブル依存について、その関係性は明確には分かっていません。

しかし、ギャンブル依存患者は他の精神障害を合わせて発症していることが多いです。

ギャンブル依存と、発達障害(ASD、ADHD)が合わせて見られることは、事実として報告されています。


その原因として考えられていることは、冷静な判断をしづらい、衝動をコントロールしにくいという直接的なもの。

そして、自身の生きづらさをギャンブルに依存することで紛らわしているという間接的なものもあります。

ギャンブル依存について詳しく知りたい方はこちらのサイトがわかりやすいです。


外部リンク:ギャンブル依存とは?(久里浜医療センター)

HSPとギャンブル依存


以上のような情報から相関的に見ると、HSPもギャンブル依存に陥りやすいと言えます。

少なくとも、HSPの人は概ね生きづらさを抱えていることは事実です。

その生きづらさの開放として何らかの対処を必要としています。

手近なストレス発散の手段として、パチンコを選ぶという状況は大いにありえます。

HSPでパチンコを楽しんでいるという方は、まず自分だけではないと安心してください。


適度な刺激を求めて、楽しむ分にはよいものだと思います。

ですが感性が敏感だからこそ、興奮も人より感じやすいのはではないでしょうか。

興奮を感じやすいなら、そうでない人よりものめり込みやすいと言えます。

まず自分は少し人よりのめり込みやすいと捉えてください。

事前にそう考えておくことで対処のしやすさが、ぐっと変わります。


HSS型の特性

HSPのなかにも「HSS型」と呼ばれる分類があります。

HSS型とは「High Sensation Seeking」の略で、日本語では刺激追求型と訳されます。

新しい刺激を好み、未知の体験や非日常的な体験に飛び込んでいくという特性があります。


パチンコ店やギャンブルはまさに非日常を感じられる場所です。

パチンコ店は絶えず、新しい機械に入替えており刺激追求にはもってこいかもしれません。

非HSS型のHSPさんよりも、HSS型が付いたほうがパチンコにハマりやすいかもしれません。

私自身もHSS型HSPと自称していますので、その刺激に反応してしまうことは理解できます。


困ったら専門機関へ

大事なのは生きづらさを感じているのか。

そして、それとどう向き合っていくのかであると思います。

心が繊細だからこそ、1人であれこれ考えがちです。

ストレス解消も良くない方に流れているかもしれません。


個人的にギャンブル依存で最も問題視すること、お金を失うことではなくて大切な人を失うことです。

1人で抱え込んで、嘘を付いたり、迷惑をかけたりしてはいけません。

どこか心当たりがあれば、適切に対処しましょう。


そしてもし現在、自分の行動や自分の周りの人がおかしいなと思ったら相談してください。

全国にたくさん相談の窓口がありますので、連絡されることをおすすめします。

外部サイト:アルコール・薬物・ギャンブル等依存症 全国医療機関/回復施設リスト


HSPとパチンコ


自身の経験やパチンコ店員としての目線から、パチンコとHSPの関係性を紹介します。

自身の経験

私自身も経済的に破綻するという程ではなかったですが、学生時代はかなりパチンコにのめり込んでいました。

先輩・後輩にもパチンコ好きが多かったので連れ立って行くことがよくありました。

日雇いのバイト代を持っていって散財してしまうことはしばしば。

のめり込んでいたのは、時間にゆとりがあったということが大きい原因に挙げられます。

卒業してからは時間があまりなくなりましたし、誰かと一緒にということも減ったので、自然をパチンコに行く回数は減りました。

私はパチンコ以外にも楽しいこと、やりたいことが多くあったので、そちらに興味のベクトルが向いたためのめり込みから脱せました。


HSPがパチンコをやると?

パチンコでひとしきり遊んだあとは、しばらく目がチカチカとすることがよくあります。

視界の端が白く光るような、いわゆる「星が飛ぶ」という状態です。

また大きな音に晒され続けるので、「耳鳴り」が出ることもあります。

耳鳴りがその日一日くらい収まらないということもよくありました。


これは個人差がある部分なので、HSPとの関連性があるとはいい切れません。

しかし、一緒にパチンコ店に行っていた友人たちにそのような話をしても共感されることは少なかったと思います。

その当時はHSPという言葉すら知らなかったので、そんなものか程度に思っていました。

実際に遊ぶならある程度、光や音に対策はした方が良いと思います。


パチンコ店員からみて

私自身がパチンコ店員としてお客さんを観察すると、どうにもHSP的特性を感じる人がいます。

そういう人は…

  • 大きな音の中でも、やたらと周囲の音を気にする
  • 周りのことばかりが気になってキョロキョロしている
  • 必要以上にパチンコ台の演出にびっくりしている

客観的にみても、少し過敏過ぎるのではと思うこともよくあります。

HSPだからハマっているとは言い切れないですし、客観的にみてHSPであると断定は出来ません。


でもそういった過剰と言える反応を示す人は、ややパチンコにのめり込み気味と感じる人に多いです。

逆に言うと、のめり込んでいない一般的なお客さんは過剰な反応を示す人は少ないです。

あくまで客観的な視点ですし、一概には言えません。

のめり込み気味の人にHSPが多いとすると上に挙げたような論理が通っていると思います。


まとめ

HSPだからパチンコが出来ないということはないです。

逆に言えば、パチンコが好きだからHSPではないとは言えません。

繰り返しになりますが、私自身は専門家ではなくただのパチンコ店員です。

この記事で書いたことは、推察の域を出ないことをもう一度強調しておきます。

しかし、パチンコ店員としての現場の意見、自分自身の経験から思うことは純然たる事実です。

もし、同じように感じる方がいるなら参考にしてみてください。

そして現在のめり込んでいる人がいるなら伝えたいです。

大事なことは生きづらさと向き合うこと、自分自身を向き合うことです。

HSPとパチンコの関係は、やや二極化しやすいと勝手に考えています。

たまに受ける刺激は健康にもよかったりするはずです。

私自身はお客さん一人ひとりが、楽しめる範囲で遊ぶことが一番幸せに思います。

プロフィール
この記事を書いた人
ふらっと

自由な暮らし「フラットな生き方」を手にするために、その行動や考え方をブログ内で発信中

・地方在住の33歳独身
・パチンコ店員
・HSS型HSP
・趣味は読書
年間200冊以上の漫画・書籍を読む。本好きというだけで図書館司書資格を取得した。

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