HSS型HSPは疲れるまで気を遣うのに空気が読めない? 原因と対処法

HSPの人は周りで起こることにとても敏感です。

そのせいで、気を遣い過ぎて疲れてしまうこともよくありますよね。

でも周囲の人の感情を察することが得意なので、気配り上手とも言えますね。

だからこそ、人一倍空気を読めている自信があったりします。

僕は根拠もなくその自信がありました。

でもある時、職場の同僚から言われたこと。

「空気が読めていない」

空気を読みすぎて疲れてしまう人は、最後まで読んでみて下さい。

少し気持ちが楽になるかも知れません。

原因

ではまず、なぜ「空気が読めない」と言われてしまったのか考えます。

僕が原因を考えたところ、以下の2つが挙げられました。

  • HSPの人は周囲と考え方感じ方が違う
  • バランスを取るために少数派に回りがち

それぞれ見ていきましょう。

HSPの人は感じ方が違う

HSPの人は5人に1人の割合でしか存在しないと言われています。

もし5人で会話をしているとするなら、その中でHSPなのはあなただけです。

他の人とはそもそもの感じ方考え方が違います。

だから自分の意見などを言っても周囲から共感してもらいにくいのです。

人は共感を求める生き物です。

またHSPの方はそうでない人に比べて、共感力が強いとされています。

周りの人との会話ではあなたが共感してくれるので、あなたの反応に喜びを得ます。

でも周りの人はあなたほど共感力が強くないです。

そうすると相手に何かを言っても、あまり伝わらないという状態になります。

原因を探りたいという方は『嫌われる勇気』を読んでみてください。

きっと物事の視点が変わるはずです。

本を読むのが苦手という方は要点をまとめたこちらの記事を参考にしてみてください。

共感の一方通行

この状態では、共感の一方通行が発生しています。

細かくまとめると以下のようになります。

相手(非HSP) ⇛ 自分(HSP)
  • 聞き手(HSP)の共感力が強いので、話に共感できる
  • 話し手(非HSP)は分かってもらえて嬉しい
  • 話し手(非HSP)は共感される発言をしていると感じる
自分(HSP)⇛ 相手(非HSP)
  • 聞き手(非HSP)の共感力は強くない、話があまり共感できない
  • 話し店(HSP)はあまり共感してもらえない
  • 話し手(HSP)は共感できない発言をしている

このような状態で相手側からすれば、あなたの言葉は

「共感出来ない」

「何を言っているのか分からない」

という状態です。

「空気が読めない」とは「共感できていない」という意味です。

あなたが周りとは違う感性を持ち、「共感できない発言」をしてしまっていること。

これが一つ目の原因です。

HSPの方は特別な感性の持ち主です。

その色も匂いも聞こえ方も周りとは違って感じています。

そして、共感力も周りとは違うんです。

そのことをまず理解しましょう。

客観的に会話の様子を見たいなら、創作物にふれるのがおすすめです。

例えば『モブ子の恋』という漫画なら、HSPらしい主人公の様子が見られます。

興味があれば読んでみてください。

バランスを取るために少数派に回りがち

5人で会話をしていると仮定します。

もし、その中で意見が3対1で割れた場合に、あなたはどちら側につきますか?

勿論会話の内容にもよりますが、数字だけを見ると少数派に行きがちじゃないでしょうか。

もしそうなら周りからは、少し浮いて見えるかも知れません。

僕自身は無意識的に少数派に回る行動を取っていました。

共感力が強いため、少数派の心理に同情していたからです。

また、全体のバランスや調和を重んじるというところもあります。

結果的にそういう行動が周りに「空気読めない」と思われている原因を生み出していました。

同じように感じた方は、その優しさによって「空気を読めない」とされる原因を作っているかも知れません。


同調圧力からは逃げよう

「空気が読めない」は「共感できない」という意味と書きました

僕が考えるに、言葉の意味はもう一つあります。

「空気が読めない」とは「場の支配者に同調せよ」です。

少数派に回りやすいと、場の支配者である多数派に反目している状況も出てきます。

これもまた空気が読めないとする原因になっています。

もし空気を読みたいなら「場の支配者」に同調するのが簡単です。

でもこれが不愉快だと思うなら、無理に同調する必要はありません。

そういうレベルの低い会話からは逃げ出すか、逆側の意見を言い続けていいです。

なぜならその後も同調圧力をかけられ続け、自分の意見を押し殺して接することになるからです。

さらに自分の意見や感覚は受け入れて貰えません。

これでは百害あって一利なしです。

その関係性からは早急に離脱しましょう!


婉曲的に言われている

上記のような行動をしているけど空気が読めないと言われたことがない方もいると思います。

それは自覚がないだけかもしれません。

客観的に見てみましょう。

もし以下のことを人から言われのならば、周りから空気読めないやつと思われているのかも。

  • 個性的だよね
  • 独特の空気感があるよね
  • 面白い人だね

どれもポジティブな言葉に取れます。

しかし、これらの言葉は暗に「空気を読めてない」と伝えている場合もあります。

僕はよくこういう言葉を受けては、その度にいい気になっていました。

言葉の裏面や本質、その弊害などを深く考えなかったからです。

冒頭で書いた通り職場の同僚に言われるまでその言葉の意味に気付けませんでした。

もちろん、言葉通りにポジティブな意味合いもあります。

しかし物事は表裏一体です。

いい面があれば、必ず悪い面があります。

自分の行動を、他人の言葉をよく振り返ってみてください。

もし個性的と言われていれば、それは婉曲的に空気が読めないと言われているのかも…。


結論

上記の通り、空気が読めないと言われてしまう原因が分かりました。

空気を読みすぎるあまり、それが裏目にでてしまっていることもあります。

でも、感性が違うから仕方がない部分もあります。

そうなるなら始めから空気なんて読まなくていいのではないかと思います。

自分の言いたいように言って、話したいように話しましょう。

なぜなら、結果的にその方が人に好かれるし、自分も楽になれるからです。

周りと違ってもいいんです。

人と違うなら、その違った感性のままで。

言いたいように言って、行動したいように行動しましょう。

あなたは周りと違う特別な感性があるのなら、それを大事にしたほうがいいはずです。

少数派に自然と寄り添えるあなたのままで生きることをおすすめします。


僕自身はそう思うことで、とても気持ちが楽になりました。

苦手だった大人数の場や、緊張する場面でも

自分の言いたいように言おう」

「始めから空気なんて読めないんだから、読めないままで生きよう」

そう考えられるようになりました。


これは自分の中では大きな変化でした。

そしてそう思って言動を変えたつもりですが、周りから対応を変えられるようなことはありませんでした。

言動は所詮「うわべ」で表層部分なのだと気づきました。

人は「うわべ」ではなく深層を、心を見て接しているものです。

だからそのうわべの部分が変わっても、接し方を変えられるようなことはなかったのですね。

料理で例えるなら、言動なんて「味付け」みたいなものです。

大事なのは素材です。

素材が良ければ、それだけで価値があるのです。

だから少し肩の力を抜いて、話してみてください。


おわりに

大事なことは自分自身を労ること。

自分の大事なものを守ることです。

その誰にも気づかれていない気遣いを捨てて、自分の意見を言いましょう。

どうせ空気読めてないなんて言われるなら気にするだけ無駄です。


そういうあなたを好いてくれる人が必ずいます。

このブログでは他にもHSPのことについての記事を掲載しています。

興味があればぜひ読んでみてください。

プロフィール
この記事を書いた人
ふらっと

自由な暮らし「フラットな生き方」を手にするために、その行動や考え方をブログ内で発信中

・地方在住の33歳独身
・パチンコ店員
・HSS型HSP
・趣味は読書
年間200冊以上の漫画・書籍を読む。本好きというだけで図書館司書資格を取得した。

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