HSS型HSPは仕事が遅い?実践して良かった簡単な仕事術4選

HSPの方は感性が鋭いため色々な事に気付きます。

それは素晴らしいことですが、時に気付きすぎて疲れてしまうことも多いですよね。

そして周りと同じように仕事が出来なくて、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

例えば…

  • 色々なことが気になって集中できない
  • 周りの人に共感してもらえない(共感できない)
  • 考えてばかりで動き出せない
  • 仕事が遅いと言われる

僕自身もこのように考えていて悩んでいました。

そこで自分なりにあれこれ考えたり、様々な本を読んで学んだりしました。

色々な考え方を実践してみて、その中から自分に合っているものを探しました。

そこで「実践してみて良かった」と思えたものを4つ紹介します。

すぐに実践できる簡単なものばかりです。

ぜひ参考にして下さい。

これを読んで、少しでも楽に仕事に取り組めるようになってもらえれば嬉しいです。

簡単な仕事術や考え方4選

早速その4つをご紹介します。

  • 完璧主義をやめる
  • 「期待」しない「お願い」する
  • 困難は分割せよ
  • すぐやる

どれも考え方ひとつで、実践出来ることばかりです。

それでは一つずつ解説していきます。

完璧主義をやめる

まず一つ目は「完璧主義をやめる」です。

仕事でいつも100点満点を目指していませんか?

確かに100点を出せるような完璧な仕事が出来ると嬉しいですし、達成感もありますよね。

それ以上に中途半端な仕事をして怒られたり、迷惑をかけたりするのはもっと嫌かも知れません。

僕自身もそうだったので、気持ちは分かります。

でも完璧主義をやめた方が仕事は上手くいきます。

本当にそれでいいの?」と思うかも知れませんね。

まずは少し考え方を変えてみましょう。

60点でいい

完璧に出来たと思ったのにダメ出しを受けたり、「仕事が遅い」と怒られたりした経験ありませんか?

適当に仕事をしただけの、要領のいい後輩の方が上司から褒められたりして…。

自分の100点と、他人の思う100点は違うところにあります

そのため自分で完璧だと思った仕事もダメ出しを受けてしまいます。

でも60点ならどうでしょうか?

自分も他人も概ね同じところを目指しています。

100点はやめて60点を目指しましょう。

それに自分なりに完璧な仕事をしたと思っても、結果ダメ出しをされたらかなり落ち込んでしまいます。

でも自己評価で60点の仕事ならどうでしょうか?

ダメ出しされても「まあ60点だしな」と思えるはずです。

仕事のスピードもあがる

仕事をする上で「納期」と「クオリティ」はどちらが大事でしょうか。

これは勿論「納期」です。

納期を過ぎれば100点の仕事が0点になることも有り得ますので、常に納期=締切を意識した行動をしなければなりません。

でも締切や時間を意識すると途端に苦しくなったりしませんか?

ここでも60点目標の方が効率的です。

7日後が締め切りとなる仕事があるなら、まず4日で50点の仕事を仕上げましょう。

そうすれば必ずダメ出しを受けますが、足りない部分が明確に見えてきます。

そして残りの時間で、結果的により高いクオリティを目指すことが出来ます。

よりクオリティの高い仕事を目指すにしても、低い点数を目標にした方が良いのです。

仕事はキャッチボールが大事

また低い点数でも、こういったやり取りを繰り返すことで良い点がまだあります。

それは、相手の好みや考え方が分かることです。

これがとても大事です。

そうすることで、仕事の質がグッと上がります。

まだ途中の段階で確認するくらいの気持ちでいいので、次々と仕事を仕上げていきましょう。

やり取りが増えると単純接触効果で、基本的に関係性も良くなります。

完璧を目指すと接触の機会も減って関係性も悪化、相手の思考も分からず評価も得られません。

完全なる負のループへ陥ります。

だからこそダメ元でいいので60点で仕事を仕上げた方が、仕事の質もスピードも良くなります。

また、そうすると何がいいって、自分に余裕が出ます。

そうすると結果的に周りの人助けたり手伝ったりすることが出来ます

周りの気遣いが得意なHSPさんは、それが何より嬉しいのでは?

「期待」しない「お願い」する

続いて「期待しない、お願いする」を解説します。

まずHSPさんは周りに共感されないということで悩んでいませんか?

職場の先輩・同僚に、仕事の悩みを相談しても返ってくる言葉は…

  • 考えすぎだよ
  • もっと楽にやりなよ
  • 適当でいいんだよ

「いやだから適当って何!?」となってしまいます。

でもこうなるのも無理はありません。

HSPの皆さんは周りとは考え方、感じ方が違うのです。

周りとの違いを認識する

まずHSPだとするなら、あなた5人の1人の性質を持ったレアキャラであることを意識しましょう。

周りの人達とは根本的に考え方が違います。

そういった人たちの真似をしても余計に苦しくなるだけです。

人間が鳥や虫たちのように空を飛べないように、始めから出来ないものは出来ません。

やや極端ですが周りと違うと悩むことは、どうして空が飛べないのかと悩むことと同じです。

そしてそれは逆も然りです。

HSPの人の考え方は周りには理解して貰えません

そこでいつまでも共感して貰える時を期待していても、何も変わっていきません。

周りとは違うということを認識し、期待することをやめましょう。

なぜ期待してはいけないか

そしてHSPさんは周りへの感度が高いので、こうして欲しいんだろうなと察する力が強いです。

でもこちらが行動すれば、相手にも行動を返してほしくなるものですよね。

しかし、相手は自分に対して行動を起こしてくれることは少ないです。

これは前述したように、生まれ持った性質が違うからです。

相手から察して貰えることが少ないと、自分ばかりが損をしているような気になりませんか?

僕は相手に「期待」しては、察して貰えなくてイライラしていました。

そうこうするうちに疲れてきて、そんな自分にまた辟易してしまっていました。

僕と同じように、この負のループに陥ってはいませんか?

だから期待することを、まずやめてみましょう。

そして仕事においてはお願いすることを意識しましょう。

お願いする

実際に言葉をかけるなら…

  • 「申し訳ないですが、あの仕事お願いできますか?」
  • 「手が空いたらでいいので、これやってもらっていいですか?」

それだけでいいのです。

「いやいや、そんな風にお願い出来ていたらそもそも悩んでないよ!」

という声が聞こえてきそうです。

それが出来ないから、悩んでいることはとても分かります。

でもほんの少し勇気を出して声掛けするだけで、きっと動いてくれるはずです。

だって、そう思うことこそが本当に相手を「信用」する「信頼」することだと思いませんか?

期待しないことは見放すことではありません、信用するなら「お願い」しましょう。

それに何の「お願い」もしないで期待することは、相手に対する甘えです。

こう考えるだけで、とても気持ちが楽になりませんか?

それにもし仕事を断られても、こちらとしては次のような心理状態になります。

「お願い」すれば、自分から相手への「甘え」がなくなる
→「 甘え」がなくなれば「どうして?」がなくなる
→「どうして?」がなくなれば「イライラ」もなくなる

誰かに声をかけるのは怖いですが、その方が結果的に心の平穏が得られるはずです。

どうしても怒りやイライラを感じてしまう人はコントロールする技術を身に着けましょう。

こちらの記事で「アンガーマネジメント」について解説しています。

期待しないは「ありがとう」のスタート地点

そうして「甘え」や「期待」をなくすと、とても良いことがあります。

それは心から「ありがとう」が言えることです。

期待してしまうと、なにかしてもらった時「当然」と思ってしまいませんか?

「当然」と思っては、心からの感謝の言葉が出てきません。

期待しないことは、心からの「ありがとう」に繋がります。

期待しないことがありがとうのスタート地点なのです。

お願いしてやってくれたなら「ありがとう。」

お願いしてもいないのにやってくれたなら、もっと「ありがとう!」です。

相手に心からありがとうを言うために、まずは相手への「甘え」をなくしましょう。

そして信頼感を持って「お願い」してみましょう。

「お願い」することが出来るようになれば、自身の作業量も減って仕事効率も格段に上がります

困難は分割せよ

上記のように考え方を変えるだけでも、劇的に仕事に変化があると思います。

より実践的な方法を考えていきましょう。

次に考えるべきは「困難は分割せよ」です。

これは哲学者デカルトの言葉ですが、全ての事柄に当てはめることができる金言です。

様々な事柄をケーキのようにとにかく分割して考えましょう。

仕事が遅い、何もしたくないの原因

HSPの方は感性が鋭く、様々な事柄に気付きます。

だからこそ、その先への見通しが強く、失敗しそうなポイントにもいくつも気付きます。

そうするとその先にある失敗を回避しようとして、仕事を増やしたり遠回りしたりします。

これが仕事が遅くなる原因です。

また、先の事を考えすぎて「そもそも何もしたくない」って状態になりませんか?

「あれをやって、これもやらなきゃ」と考えるうちに、どんどんやる気が削がれていく状態です。

僕はそうなっていました。

そんな時に考えたいのが「困難は 分割せよ」です。

嫌になったら細分化

「あれもしなきゃ」「これもしなきゃ」と思ったら、その仕事を細分化して考えることで改善します。

例えば「届いたメールに返信する」という状況で考えましょう。

HSPだとメールを送るにしても、次のように考えてしまって一苦労です。

  • メールを送って来た人には、どういう真意があるんだろう
  • 作成したけど読みやすい構成になっているのか
  • なるべく早めに返さきゃ…!

このように考え出すとキリがないですよね。

ここで作業を分割して考えましょう。

メールの返信を細分化する
  1. 届いたメールを読む
  2. 返信内容、文章構成を考える
  3. メールを作成し、送る

このような形です。

あれこれ全部一度に考えず、細分化し順番を決めて仕事を進めましょう

単純ですがこれを意識するかしないかで、仕事の効率は段違いです。

細分化することでやるべきことが明確になって、やる気も湧いてくるはずです。

すぐやる

最後はとても単純で、1番大事なことが「すぐやる」です。

「案ずるより産むがやすし」という諺がありますが、まさしくその言葉通りなのです。

考えるよりもまず行動した方が物事は上手くいくことが多いはずです。

HSS型であれば、この「すぐやる法」はとても性分にあっていると思います。

僕自身もHSS型でこれを実践することで格段に仕事のスピードが上がりました。

HSS型の気質

HSPでも特にHSS型という分類があります。

HSS型とは?

常に刺激を求めるとされ、何かしていないと落ち着かないタイプのこと

HSS型だと外部の刺激にも、内部の感覚にも敏感です。

何か仕事をしていても、あれこれ情報をキャッチしてしまい集中出来ません。

  • メールをしながら企画書のことを考えてしまう
  • ミーティング中でも次の仕事のことを考えている

僕自身は今でもこんな感じで、なかなか集中して仕事が進められません。

そこでも上記の「困難は分割せよ」によって、細分化して仕事をこなすようにしました。

そうすることで効率を上げられます。

螺旋構造で仕事する

例えば先程のようにメールの返信をしようとするなら。

とりあえずメールを読む
→メールを読んでいると違う仕事のことが気になる
→とりあえず読み終わったらメールは中断
→違う仕事に取り掛かる
→やっぱりメールのことも考える
→そうなったら再度メールの作業に移り、内容や構成を考える
→また違うことが気にかかるので、そちらを終わらせる
→またメールを作成し送信する

以上のようなやり方をしています。

このようにいくつもの仕事を細分化して、それを「すぐやる」ことで効率を上げました

細分化した仕事を回収するようなサイクルです。

図でイメージするならは螺旋構造です。

螺旋上昇するように仕事を進める感じですね!

文章で見るととてもせわしないですが、この方が性分にあっているため、結果的に仕事の効率はとても上がりました。

周りから見ても次々と仕事をこなしているように見えますので「すごいね」とか褒めてくれる副次効果もあります。

「本当は違うんだけどな」と思いながらも、言葉はありがたく受け取りましょう。

褒められるとやっぱり嬉しいですし、やる気も出ます。

セルフケアは大切に!

注意点としてこのやり方はやっぱり疲れてしまうので、セルフケアは大切にして下さい。

僕は休憩時間を多めに取ったり、意識的に一息入れるようにしています。

これは職場環境にもよりますので、仕事中の休憩が難しい場合などもあると思います。

でも休憩を入れないと確実にパンクします。

自身の体調などに合わせて使用するようにして下さい。

でも、仕事効率が上がれば時間の余裕が出来ます。

さらに次々仕事を終わらせる事で、考える事が減ります。

そうなれば、精神と肉体に余裕が出ます。

結果的にはポジティブに働くことが出来るようになりました。

自分の心と身体のバランスを取りながら、実践してみて下さい。

まとめ

以上のように考え方を変えてみると、想像以上に仕事が楽になるはずです。

まとめると…

  • 完璧主義をやめる
  • 「期待」しない「お願い」する
  • 困難は分割せよ
  • すぐやる

すぐに出来る簡単なことばかりです。

個人的に、この中で真っ先にやるべきことを挙げるなら「完璧主義をやめる」だと思います。

これは本当におすすめなので、ぜひ実践してみて下さい!

仕事をするって大変ですが、出来ることが増えると自己肯定感が上がります。

バランスを取りながらも無理せず、仕事していきましょう!

プロフィール
この記事を書いた人
ふらっと

自由な暮らし「フラットな生き方」を手にするために、その行動や考え方をブログ内で発信中

・地方在住の33歳独身
・パチンコ店員
・HSS型HSP
・趣味は読書
年間200冊以上の漫画・書籍を読む。本好きというだけで図書館司書資格を取得した。

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